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タイトルリクルートの研修会にて(質問に答えます)
記事No3465
投稿日: 2017/02/22(Wed) 19:50
投稿者カズ
 リクルートの研修会で、スマホから発信された質問に全て答えてみようと思います。
 かなり、無謀ですが・・・(笑)。まず、最初の10問。無記名ですから公開してもいいでしょう。個人が特定されないように、ビミョーな質問はちょっと変えてあります。

1 中学生が不登校です。見守る親にアドバイスやヒントを頂きたいです。

 これは一番難しいんです。人間関係なのか、環境なのか、才能があってなのか、実は原因がよくわからない場合も多いんです。個別事情が分からないのに、安易にアドバイスは無理。学校の一斉授業や集団行動がシステムの限界にきていることは確かです。早めに適応指導教室(自治体によって名称は様々だが、人間関係に悩まされず、個別進度で個別学習が可能な教室)に行かせるのがいいのか、フリースクールがいいか。高校になれば、クラーク国際のような学校もたくさんあるしね。
 
2 校長になられた理由を知りたいです。

 本に書いてありますから読んでください(笑)。教育評論家では世の中は変わらないし、特に現場は特有のメカニズムで動いており、教育委員会に権力があってその通りに進むわけでもないのです。また、政治家になって文科省の大臣になっても、それほど変えられるわけではない(5年やれれば変わるかもしれないが)。で、現場に参戦して火中の栗を拾い、校長が変わると学校をどこまで変えられるか、証明してみせようと考えました。

3  クレジットが大きいかどうかの測り方はありますか?

 現金化した報酬額+人生上、ビジネス上の自由度という計算になりますね。ただ、クレジットの本質は、あくまでも「他者から得られる信任(共感と信頼の関数)の総量」ですから、他者から見てどうか、です。政治家なら「得票数」でしょうし、米国の大学ではクレジットは「取得単位」のことを指します。なんといっても「得票数」は一番わかりやすい指標ですよね。だから、選挙を一度やるとやめられないっていうんでしょうね(笑)。

4  やりたいことを見つけるためには?

 手数をたくさん出すこと。行動してないと巡り合う確率が下がります。チャンスの神には後ろ髪がないと言われますが、これと思ったら飛び込むこと。勇気というより、無謀さの勝負なんです。それと、やりたいことを「見つける」というのは誤りで、やりたいことは「つくる」ものです。自分で創り出さなければ、デパートに並んでいたり、どこかにあって探し出せるようなものではない。幸せの形も。

5 藤原さんの5年後は、どのように考えてるのでしょうか
 
 未知数です。ただし、100万分の1の希少性(レアさ)を確保していると、ある程度選ぶ自由があります。150人くらいのチーム藤原の仲間が「オーッまたやってくれたな」とサプライズするようなものですね。

6  オススメの本の4つめのタイトルを教えてください。

 『リクルートという奇跡』『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』『藤原先生、これからの働き方について教えてください。』『本を読む人だけが手にするもの』そして近著『10年後、君に仕事はあるのか?』をお勧めしました。このほか、子育て中の親だったら圧倒的に『父親になるということ』(日経ビジネス人文庫)を推します。私の子育て失敗体験のオンパレードなのですが、もう、こんな本は書けません(苦笑)。あと、小説もあるんですよ。http://www.yononaka.net/toshokan/index.html

7 3歩目を奥さんに相談せずに踏み出したことで、奥さんに怒られましたか?

 無謀なことをやる人物だという評価は元からあったと思います(微笑)。ただ、後から文句は言われました。後の祭りです。まあ、37歳で突如としてヨーロッパに出たのも(しかも4歳の長男を連れて、カミさんは臨月で)無謀だったかも。「パリに行く」と妻に告げた翌日、帰宅すると妻はNHKの「フランス語」講座を嬉々として聞いてましたが・・・。

8  ロールモデルがいないという話なのに空気読めない質問で申し訳ありません先生の思われる、八ヶ岳型の生き方見本のかたはどういう方ですか?できれば知ってるかたでお願いいたします!

 スイマセン、まず私はリクルートから、中学校長、東京学芸大客員教授、高校の校長ときていまして、現在はテニスのコミュニティ仲間が一番大きいです。東北震災からずっと石巻市雄勝のMORIUMIUSの活動を支援しており、ラオスを中心に義務教育を受けられない子のために学校を作るAEFAの活動を支援するためにWANGという基金を設立しました。スズカンという友人は、経産省課長補佐>慶應大学>民主党の政治家>文科省副大臣>東大と慶應の教授で国際派です。いくらでもいると思いますよ。ちなみに私は75歳くらいから20年かけて芸術家として死にたいと考えています。約束はしませんが。白洲次郎という男を調べてみてください。

9 今のリクルートに対する期待や不満があれば教えて下さい。

 思う通りに思いっきりやってほしいというだけです。不満はありません。諸先輩があれこれ注文をつけるかもしれませんが、うるさかったら、「あなたは今のリクルートでは通用しませんよ」と言ってやってください(爆笑)。

10  3つ目にとても悩んでます!好きな事を選ぶよりも、戦略的に3つの掛け合わせを考えてチョイスすべきなのでしょうか?

 悩んでください。この問題で悩まなくて、どこで悩みますか。これは安易にアドバイスできることではないのです。ただ、2つ目までは近いところで選べばいいのですが、3つ目は離れた分野に飛び出た方が三角形の高さが出るので、希少性が高まり、クレジットの面積が広がります。培った「編集力」の勝負なんです。私だって3歩目は47歳ですよ。テーマを確定できたのは、中学校長を退任した52歳の時です。まだまだ試行錯誤してもいいんじゃあないですか?

タイトル質問に答えます その2
記事No3471
投稿日: 2017/02/23(Thu) 08:47
投稿者カズ
11 どんな世界を実現したくて毎日過ごされてますか?
 
 私の仮想敵国は「正解主義」「前例主義」「事なかれ主義」ですが、これを一掃しようとはしていません。『10年後、君に仕事はあるのか?』に初めてはっきり描きましたが、日本文化に9割以上の比率で巣食うこの正解主義偏重でみんなが「叱られないように」仕事する風土を7割に減じて、もっと無謀でやんちゃなイマジネーションを3割に増やせれば、良いバランスの社会になると確信しています。だから、正解主義の情報処理力偏重教育を情報編集力重視の教育にシフトするために、学校を開き(地域学校共同本部はもう義務教育学校の3分の1にまで普及)、「よのなか科」のようなアクティブラーニングでブレストやディベートを多用する授業手法を普及させようとしているのです。その方が人生も楽しいと思いませんか?

12 レア化するための人生の選択軸は『好き』なのか?それとも野望?

 私の場合で言えば、1万時間はかけた「営業とプレゼン」の軸は、リクルートに入社してから放り込まれたからできた軸です。営業が好きだったわけではないし野望でもない。偶然の機会。「マネジメント」という軸も27歳から37歳までの10年間、1万時間やらされて身につけた技術だと思います。これも会社から期待されたから。ただ、早く課長になりたい、部長になりたいとは人並みに思っていたから、半分は野望かな(微笑)? 3つ目の軸、公教育(ノンプロフィット組織)での革新は、自分が民間校長となって現場をやることはその2年前まで(45歳まで)意識してませんでした。学校が好きだったわけではないし、野望というのも違うなあ。機会が与えられたから、踏み込んだ。目の前に山が現れたから登った。でも、やってみたら、天職と感じられるほど、自分の持ち味が生きた。正直、そんな感じです。

13 何をもってして、100分の1の存在になったと判断すればいいのでしょうか?
 
 偏差値のような明確な尺度は存在しないし、英検やTOEFLのような資格試験もない。ただし、熱心に1万時間取り組めば、経理でも、営業でも、美容師でも、犬のトリマーでも、仕事をマスターし、それで一定程度稼げるようになると思います。技術が客がつくレベルになるということですね。営業だったら、今売っているもの以外にも売れるのか? 化粧品を売っていたなら、車はどうか? もし、売ることについて躊躇がないなら、それは外のマーケットでもバリューがある可能性があるということ。転職希望がなかったとしても、ヘッドハンターに相談して、自分の値段を確認してみたらどうでしょうか?

14 100分の1になれたかどうかの判断方法、次のステップに進むべきタイミングの判断方法を教えて下さい。

 ファーストステップは普通にやっていれば20代で1万時間の訓練は完了するはずですね。セカンドステップからはそれぞれです。一概には言えないが、まあ、30代はもう一つの分野で1万時間の訓練をして、30代中に三角形の底辺を固めるのがいいでしょう。これでライフラインが固まりますから、どこに転職しても、食っていけると思いますよ。サードステップはそれまでに蓄積した「情報編集力」の勝負です。友達のサプライズを狙うぐらいがいいんだけどね。それぞれのステージで、向き不向きもあって、試行錯誤の時間もあるだろうから、一概には何年とは言えないんです。ちなみに私の場合、「営業とプレゼン」×「リクルート流マネジメント」で1万人に一人のレアさを確保してから会社を辞めてインデペンデントになりましたが、その後の試行錯誤を経て、3つ目の軸をスタートするのに7年かかっています。

15 何故、学校教育に携わろうと考えたのですか。

 本を読んでください(笑)。教育評論家ではなく、政治家として法律や制度の改革でもなく、現場改革を通じて「教育を開く」仕事に参戦したのは、リクルートの徹底した現場主義で揉まれたからだと思います。
 また、多くの皆さんが「叱られたくない」ことを前例に仕事をしている日本の風土は、学校教育での徹底した「正解主義」が日本中に蔓延しているからだと考えてもいました。一説には、JRが時刻表通りに列車を運行することに象徴されるこの強固な文化は、江戸時代の「参覲交代」の手配に間違いがあったら切腹ものだったからというのが起源だとも言われています。だから、学校が開かれて、正解主義が現在の9割以上から7割程度に減じるだけで、もっと柔らかで、しなやかな日本流成熟社会が実現するのではないか、と。

16 今日の生徒の印象はどんな感じですか?

 はい、良い雰囲気だったと思います。朝にもかかわらず、表情が豊かですね。

17  希少性を目指すと給与が上がる以外に何が起こる?人生楽しくなる?

 ネットワーク社会では、希少性の高い人・物・情報にアクセスが集中します。アクセスされた方が良いと考えるか、放っておいてほしいかは個人の好みかもしれません。ただ、会いたい人に営業しないと会えないか、先方から寄ってくるかは、この希少性の「引き寄せる力」によって決まります。

18  一つ目の軸足が揺らいだときは、行ったり来たりしますか?

 これは、試行錯誤があって良いと思います。例えば、20代で、こっちかな、あっちかなという迷いはあって良いし、最初に出会った上司がアホだったら、すぐに辞めるという選択肢もあるでしょう(微笑)。もっともリスクがないと思われている給与所得者(サラリーマンや公務員)にとって最大のリスクは「上司」なんです。また、バイトや派遣でいろんな組織で働いた経験を通して、自分の持ち味を発見していくのも一つの手でしょうから。

19  藤原さんのルーティンはなんですか?

 日常的に決まりごととしてやってることという意味ですね? 今は学校に7時半くらいには登校するために5時半には起きてメールの処理や原稿書きをし、シャワーしてからヨガをします。そして現在は92歳の介護度3の父と86歳の元気な母と奈良に暮らしているので(妻と息子・娘と犬たちは東京)、母の作る朝食を一緒に食べてから学校へ。校長室で暇な時はたいてい本を読んでます。昨年度は244冊読みました。昼は学校の食堂で生徒と一緒にランチ。女子テニス部の練習にも加わります。東京から客が来た時は、決まった野菜レストランで夕食か、車で若草山に連れて行って鹿と一緒に夕日を眺めます。もう20回くらいやったかなあ。茂木健一郎、平田オリザ、三枝成彰、辰巳琢郎、有森裕子、隈研吾の各氏などです。で、夜は「よのなかnet」に手を加えます。訪問数年間延べ20万人。150万PVに育ちました。3分の2がスマホからです。

20 何がきっかけでご自身のクレジットを意識するようになったのでしょうか?

 まず、リクルート事件の影響は無視できませんね。リクルートというブランドが剥がされて、それまで「リクルートの情報ネットワーク部長の藤原です」だったものが「藤原です。通信自由化の仕事をやってます。リクルートと」というように順番が逆転しましたから。否が応でも、個人のクレジットで仕事せざるをえなくなった。会社のブランドはクレジットを底上げしてくれますが、これは自分の実力じゃないということを思い知った良い機会だったのです。次には、海外に出たことですね。家族で移住したことで、自分自身を外国人に向けて「再編集」せざるをえなかった。そういう意味では、危機がなければ、気づかないだろうなとは思います。

タイトル質問に答えます その3
記事No3472
投稿日: 2017/02/23(Thu) 10:37
投稿者カズ
21 次の坂は何ですか?

 教育改革についてはライフワークで、あと10年かかるかな。それでも2020年までには優勢に転じることができると考えます。フルタイムの大学院教授を打診されましたが、断ってパートタイムの客員教授としてボランティアすることにしました。すでに一昨年度から、アジアの義務教育を受けられない子どもたちのために、現地教育委員会とともに学校を建てて教育を授ける基金「Wisdom of Asia for Next Generation(WANG)」http://www.yononaka.net/wang/index.html をスタートし、AEFAという学校づくりで10年間に200校の実績のある団体をサポートしています。次の山を作るには、いつも、本線とは別の支線、今登っている主峰とは別の裾野を絶えず左右に2つずつくらい育てていく必要があるのです。これは『坂の上の坂』(ポプラ社)のメインテーマです。

22 30歳手前の5年目です。そもそも一歩目のキャリアが確立できてるか不安です。どうしたらいいですか?

 1万時間一つの仕事に取り組んで、それをマスター出来ないということはないでしょう。子供でも1万時間かけて日本語を駆使できるようになるのですから。「どうしたらいいですか?」という質問には答えられません。なぜなら、キャリアを作るのに、正解なんてないからです。自分流で作り込んでいく孤独に早く慣れてください。

23  3歩目を試行錯誤するコツがあれば教えてください。

 関心のある3つくらいのテーマを選んでやってみることでしょうか? どんなに綿密に分析しても結論は出ません。やってみる以外ないのです。あとは、飛び込んでから、その決断を納得できるものに変えていくしかないでしょう。その選択が合っていたかどうかは、5年後、10年後に決まるものなんです。事前には決まりません。だから、飛び込むには、ある種の「無謀さ」が必要なんですね。

24  藤原さんはいくつめの山ですか?

 3つとも言えるし、7つくらいの気もします。数え方によりますね(笑)。

25 人材派遣の将来性はどう思いますか?

 マーケットが巨大だということしかわかりません。

26 クレジットを現金化した残りの余裕の使い方について。

 これこそ、個人の哲学性や美意識が問われます。私の場合で言えば、2011年東北大震災直後の1年間に40日間ほど石巻市の雄勝を中心に現地入りして、何をやるべきかを確かめ、現地に定住しているチーム立花を支援することにしました。廃校となっていた小学校跡地を大勢のボランティアの力で蘇らせ、世界中の子どものための自然学校「MORIUMIUS」http://moriumius.jp 設立に結晶しています。今もサポートを続けています。この延長でアジア希望の学校プロジェクトも始めました。60歳を超えたら、社会(世界)への恩返しに精を出さない人はリスペクトされないでしょう。もちろん同時に、知らない世界で学ぶことで自分を成長させるためでもあるのですが。

27 クレジットを大きくするにはどうすれば良いのでしょうか?

 三角形の面積を大きくすること。その際、左足と右足の距離(底辺の長さ)は比較的近くてもいいのだけれど(経理と財務、販売と広告など)、3歩目の踏み出し(ジャンプ)を大きくすることで三角形の高さが出るから面積が大きくなりますよね。この時、編集力を効かせて自分の3つ目のキャリアを掛け合わせた際の「希少性」が高まるように持って行ってください。詳しくは『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』(東洋経済)+『藤原先生、これからの働き方について教えてください。』(ディスカヴァー)+『10年後、君に仕事はあるのか?』(ダイヤモンド社)を連続して読み込んだら、わかります。三角形方の考え方は、ホリエモンや古市さんも絶賛してましたが、自分のイベントで私の本を売ってくれるほど熱心なキンコン西野さんとの対談はこちら。
http://toyokeizai.net/preview/be5143a7dfa3894b078f98b11a67323a2b7e98c1

28  3歩目の100分の1は、自分のできそうな、いけそうな範囲で攻めるか、世の中の希少性を鑑みて勝負した方がいいのか?

 できそうな、行けそうな範囲に留めると、三角形の「高さ」が出ないから面積が稼げません。ここは、勝負なんです。仕事の値段も需要と供給の関係で決まるので、「世の中の(マーケットの)需給関係での希少性」を鑑みたほうがいいでしょう。ただし、5年先のことなんて誰もわからない時代になりましたから、思い込みで「これしかない!」と飛び込む手もあるし、古いと思われた分野でもリバイバルは必ずあるものです。だから、やってみないとわからないのです。

29  今藤原さんは八ヶ岳の山をいくつ制覇していますか? あとどれくらい目の前に連なってますか。

 大きくは「リクルートの営業時代」「リクルートの新規事業時代」「ロンドンとパリで成熟社会をじかに、しかも家族で学んだ」「リクルートを辞めてフェローとしてインデペンデントに」「著述家(文庫を含め78冊累積135万部に達します)として一生の間に100冊(図書館の1棚1層分)行きたい」「介護分野は本格的に調べたので、ヘルパ−2級の資格を持ち、プロと世界中の30カ所以上のシニア施設を巡った経験を持つ」「デザイナーとして藤原和博のデザインワークで腕時計やリュックを発売、マンションや礼服のデザインも(これは母方の狩野派の血)」「義務教育改革の実践家(ライフワークとなった教育改革実践家)」「今は、高校の改革を主導」「石巻市雄勝の復興サポート(東北震災後はここ一箇所に絞った)」「未来に向けたアジア希望の学校プロジェクト(ラオスとネパールに絞ってサポート)」「テニスでは面白いコミュニティが作れている(80歳になってもできるように)」・・・12の山があるかなあ・・・やっぱり数え方ですね。あ、でも制覇とか踏破したとは決して言えませんよ。エベレストというより、高尾山くらいかもしれませんから。稼ぎという視点だったら、20代での「営業とプレゼン」×30代での「リクルート流マネジメント(リクルート事件とダイエーショックというまたとない機会に恵まれた:笑)」×40代での「義務教育では東京都初の民間校長」の大三角形が核ですね。「藤原和博のデザインワーク」は将来への布石で2000年に家を建てた時からのネオジャパネスクデザインがコンセプトなのですが、75歳くらいから芸術家(画家ではないかもしれないが、画家はどういうわけか早逝するか長生きなんです)&テニスプレーヤーとして生きられるといいなあとおぼろげに思っています。http://www.yononaka.net/neo-japanesque/index.html

30 校長になる、と決めた時に描いていた世界(2017年)になってますか?

 あと10年ほどかかると思いますが、2020年代には必ず『10年後、君に仕事はあるのか?』で予言した情報処理力7:情報編集力3(現在は情報処理力9:情報編集力1/校長に就任した2003年時点では情報処理力97%:情報編集力3%)に持っていけると思います。この勝負は、相手が鵺のように捉えどころがなく巨大だったのですが、敵には誰も確信があるわけではなく、もはや当方が優勢な状態です。

タイトル質問に答えます その4
記事No3473
投稿日: 2017/02/23(Thu) 11:40
投稿者カズ
31 大きな3歩目を踏み出すために20代、30代でしておくとよいことは何ですか?

 子供も同じなのですが、「セルフ・エスティーム(自己肯定感)」を高めておくことでしょうか。自分はOKだ、自分の未来は明るい、この道で良いし、先が開けている、という感覚のことです。日本の子は経済的には世界でもトップレベルに達しているのに、これが国際比較でも低いんですね。3歩目を踏み出すときには、あらゆる分析は無意味です。成熟社会の5年後の見通しなんて誰にもわからないからです。踏み出す勇気、というよりは健全な無謀さを発揮するには、それまで様々なやんちゃや試行錯誤の中で、「それでも、やれた」という積み重ねによる自信が必要でしょう。失敗や挫折、恥を書く体験をいっぱいしながらも、51%「これでいい!」という納得感です。

32 今自分がどのステップにいるのか、どのような基準で判断したら良いですか?

 ビジネスパーソンとしてやるのなら、一度ヘッドハンターに相談して、今までのキャリアを整理してもらい、自分のマーケットバリューを確認してみたらいかがでしょうか? リクルートにおける給料ではなく、市場ではその技術を持った人材はいくらで売れるのかという他者からの視点です。この際、履歴書を会社名や肩書きの連続で書かないで、自分がやってきた仕事とそこで得られた能力や技術で記述していきます。前者を「位置エネルギー型」、後者を「運動エネルギー型」の履歴書と呼びますが、「運動エネルギー型の履歴書」を書いて、自分のキャリアを棚卸ししてみると見えてくるものがありますよ。

33 今の日本は、鎖国状態というワードがあったかと思いますが、そのように感じられるのは、どういったところからでしょうか?

 講演の中で「鎖国」と言ったのは、バイトの人材の登用についてでしたね。移民を本格的には受け入れてないから、800円の相場が下がらないという意味です。経済学の常識ですが、マーケットが繋がっている場合には(鎖国していなければ)、単純で取り替え可能なマニュアルワークはコモディティですから、世界で一番安い価格にそろっていきます。

34 藤原さんは「いつ(何歳)」、この三角形のクレジット理論を見出したのですか。 そして、どのタイミングで戦略性も持って、道を選ばれたのですか。

 これは良い質問ですね。もちろん、後付けの理屈です(笑)。著書の中では、『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』(2013年)に初めて登場します。和田中の校長を辞めてから5年経って、自分のキャリアを見直した結果です。また、2011年にベストセラーとなった『坂の上の坂』を発表しますが、人生観全体を2011年から2013年に見直していた時期ですね。で、この三角形理論をホリエモンの講座で喋ったら、ホリエモンが感心して「面白い!」と言ってくれたので、じゃあ、改めてこの考え方を主軸に整理したのが『藤原先生、これからの働き方についいて教えて下さい。』(2015年)なんです。もっとも、三歩目の踏み出しについてはリクルートのフェロー在職中に3つ以上の分野を思考錯誤しつつ、私の関係者がもっともサプライズしてくれる道を(これは意識的に喜ばせようと思って)選びました。だから、三角形のクレジット理論をもはや知っちゃった皆さんは、私自身よりはるかに戦略的にやれるはずなんです。

35 講演を受ける受けないの軸は何ですか?

 10年間で1230回の講演/研修講師をやってきましたが、できるだけ断らないようにしています。ただし、今は現職の高校の校長で奈良在住ですから、難しいケースもあります。学校の保護者の集いなどは例外として、私的な勉強会にボランティアでお邪魔することはあまりしていません。私はプロの講師なので、500人の参加者から1回1000円とか、100人の参加者から5000円払っても元が取れたと喜んでもらえる価値を提供しているつもりです。それができなくなったらプロを降りて、すべてボランティアで無償奉仕するでしょう。

36 歩幅をひろげ踏み出すとき、何を大切にしていますか?

 遊び心と戦略性ですね。これ、「情報編集力」のある人の特性でもあります。

37 3歩目の領域を選ぶときになにをとっかかりにすればいいですか?

 前の質問にもありましたが、3つくらいの関心領域を絞って、試行錯誤してみます。私の場合には、成熟社会にまともに機能する「教育」か「介護を中心とする医療」か「住宅問題」でした。関心がないものには向かっていかないでしょうから。

38 足場を作る際、特に二歩目はどのような軸で選択をするのがよいでしょうか?

 これは、近い対象でもいいです。経理だったら財務とか。販売だったら、販売促進とか。出版だったら広告とか。バスケットのビボットの要領で、幾つか踏み替えながら試してみる手もあるでしょう。リクルートのような会社では、自己申告制度やキャリアWebでのエントリーもあるようなので、少なくとも第二歩目までは、自社内で自分のキャリアをプロモーションする機会が得られるはずです。

39 初めて校長に着任した時のミッション、ビジョンは?まず最初に何を変えましたか?

 閉じた学校を開くこと。そのために「閉じた存在」として一番の象徴(シンボル)であった「校長室」を開きました。校長室って扉がいつも閉じていて、いい子はみんな行ったことないでしょ。校長室に呼ばれるということは、やんちゃやって叱られる時だけ。ドアを開けると、衝立の向こうでお母さんが泣いているとか(苦笑)。それを、始業式で「今日から校長室を解放します。遊びに来てください」とやりました。まず、3年生が斥候に来ます。やはり、女子です。一条高校では2年生の作家志望の男子でした。中学の場合は、餌がないとこないでしょうから、漫画を300冊ほど置いておき、時に壊れたパソコンの本体を思いっきりドライバーを使って壊させることもしました。玉手箱のようにして、次は何が起こるか、誰が来ているか、どんなものがあるかと刺激したのです。いわば第二の保健室を作って、成績や学力では評価されない居場所が職員室の隣にあるようにしたわけです。和田中では図書館も第三の保健室の役割を果たしていました。土曜寺子屋もです。その結果、新入生が入ると昼休みに20人くらいが校長室で漫画を立ち読みしているという珍しい光景も(爆笑)。

40 最初の軸の定め方についてアドバイスをお願いします。

 1万時間(5年から10年)続けられることですね。どこかに転がっていて、見つけるものだとは思わないほうがいいです。今取り組んでいる仕事はどうなのでしょうか? 自分から主体的に取り組めるなら「仕事」になります。命じられたことを処理してるだけなら、それは「作業」にすぎません。「仕事」にできているなら、続けましょう。ただし、上司がヘボだったら、これが唯一最大のリスクになりますから気をつけてください(微笑)。

タイトル質問に答えます その5
記事No3474
投稿日: 2017/02/23(Thu) 15:23
投稿者カズ
41 教育の面白さって何ですか?

 これは、生徒の成長を眼の前で実感できることでしょうね。中高生は反抗期でもありますから、ちょっと斜に構えちゃった子もいるわけで、自分自身もそうでしたから、妙にわかる部分もあるんですね。ちなみに、私自身は自分を教育者だと定義したことはないし、そのように語ってもいません。かといって傍観者でもないので、どう表現したらいいでしょうか。二酸化マンガンのような活性剤ですかね。中学では人数が足りなかったので、サッカーとバスケの練習にミニゲーム相手のメンバーとして参加してましたし、今は、女子テニス部の練習に参加してます。男子とはまともに打ち合えないからです(苦笑)。ブレストやディベートを多用して正解のない問題を議論し、思考力・判断力・表現力を鍛える「よのなか科」については、2020年以降の高校の指導要領並びに教科書の改訂時に入っていくと思います。

42 成熟社会に求められる要件が他にもある中で、教育を選ばれたのはなぜですか?

 40歳から数年の試行錯誤の末に、一番自分自身の力のレバレッジ効果(てこの効果)が効くかなあと判断したからです。そういうチャンスが与えられたから選んだという面もありますが、杉並区で校長をやらせてみてくれと言い出したのは自分です。東京都にはその時点では高校には(ガス抜き効果のためもあって)民間から校長が入っていましたが、義務教育に民間校長を導入する腹はありませんでした。都教委の優秀な幹部が2人で動いて、5年間の期限付き任用という新たな条例まで作って認めさせたのです。もっとも欧州から戻ってきた時点で、長男が6歳(小学校入学)、次男が2歳、長女が0歳でしたので、ここから10年は義務教育のお世話になるから教育分野だと自分マーケティングできるかなという意図もありました。結果的には間に合いませんでしたが(笑)。

43  3歩目を踏み出すタイミングはどう見極めるものですか?

 前の質問にもたくさんありますので、参考にしてください。まあ、でも、「風を読む」というのが本当のところですね。「ここだ!」と感じたら、有無を言わせず飛び込んでみてください。冒険といっても、生命を賭けるわけじゃあありませんから。
 
44  3歩目の選択肢を決断する基準はなんでしょうか。

 「基準」という言葉遣いは、正解主義の側の言葉です。情報処理側の秤や物差しですね。それまでに蓄積してきたクレジットを土台(飛込み台のようなもの)にして飛び込むわけですから、明確な基準はありません。やってみるしかないんです。ただし、これだけは言えます。社会が問題にしているテーマについて、不利な勝負をしようとしている人を世の中は応援するということ。あなたが有利になるような話だったら、はっきり言って面白い物語にはならないでしょ。外資系のファンドマネージャーになって六本木に200平米のテラス&プール付きアパートと運転手付きのベントレーを与えられ、仕事をしますと言っても、友人だって羨むだけじゃあないでしょうか。だから、不利な勝負をすればするほど応援団が強力になるという法則は、どうやらあるようです。私の場合もその応援に助けられました。当時、義務教育学校は、ゆとり教育路線の見直しやイジメ問題で叩かれまくっていましたから、誰も現場に飛び込んで火中の栗を拾おうなんて考えなかったんです。ようは、逆張りが大事だということ。

45 今後のキャリアプランを教えてください

 決めていません。クレジットが高まると自由度が増すから選択肢も広がります。

46 キャリア形成において男女の違いはあると思いますか?

 仕事の得意不得意はあると思います。戦争を起こしたり、宗教を想起するのはいつも男の仕事ですよね。対して、仕事をしていて、女性の方が圧倒的に優秀だなと感じることはままあります。特にリクルートではそうでした(笑)。中高生でも、リーダーシップは女の子が握るから、放っておくと委員長や会長が皆女性になっちゃいます。あとは、子供を産み、ある時期まで育てる女性の仕事の特徴をどう考えるかですね。よく政治や会社組織の世界で女性のマネジャー比率が少ないことが問題にされますが、私はこうも思うのです。会社組織の中間管理職のような仕事を、本当に女性は望むのだろうか、と。専門家や起業家、あるいはインデペンデントの編集者やライター、デザイナーとして活躍している幾多の女性の友人を見ていると、そういう気がしてしまうんですね。今、ここにある現実をしっかり受け止めて仕事する能力は女性の方が上だろうという感想とともに。

47 一条高校を選択した理由、また教育業界の次のステージをどのようにお考えですか?

 一条高校は奈良市が設置者の唯一の公立校で、奈良市教委の教育長との縁がありました。私が発明した「学校支援地域本部方式」を本気で導入した教育長だったからです。また、日本版ダボス会議とも呼ばれるG1サミットの場で、樋渡・佐賀県武雄市長(元)から市長を紹介され、前年から奈良市の未来を考える委員会のようなものに加わっていました。京都には住む気は無かったものの、1300年の都・奈良には興味があったということも。じつは、興福寺の五重塔が一番好きなんです。次のステージは間違いなく「ICT×アクティブラーニング(義務教育では主体的、対話的で深い学びと表現します)」です。ただ、タブレットで動画教材を見たり、ググったりするのではなく、児童生徒から教員への発信を促し、もっと発言させることで、思考力・判断力・表現力を鍛えることが鍵になります。だから、一条高校ではスマホからの入力にこだわっているのです。

48  クレジットの高い人の定義は何?

 『10年後、君に仕事はあるのか?』に明確にしてあります。遊びと戦略性があることが特徴なのですが、だからこそ、仕掛けられる側ではなく、仕掛ける側に回れるということになります。

49 成熟社会で必要な知識はどこで学べば良いでしょうか。

 現実の世の中で、予定不調和や想定外の物事に対処する中で身につけることです。予備校や塾はないし、資格試験も検定もありません。

50 軸足右、左としっかり作る事もまた大事であるという事にもなりますか?

 はい、もちろんそうです。これがしっかりしていないと三歩目が踏み出せませんし、クレジットの三角形が作れませんから。まず、基礎固めということになりますよね。

タイトル質問に答えます その6(最終回)
記事No3475
投稿日: 2017/02/23(Thu) 16:26
投稿者カズ
51  生き方のモデルにしていた方はいらっしゃいますか?

 モデルはないのですが、白洲次郎という人物はかっこいいと思いますね。

52 百万分の1になる3歩目は好きなことから選ぶのか、儲かりそうなことから選ぶのか、どう見つけて行ったらよいでしょうか?

 見つけるという感覚ではないんです。どこかにあって探すのではなく、作り出していく類のものです。私の場合でも、帰国してから長男の小学校にパソコン授業のボランティアに出かけ、そこで私より詳しいお父さんたちとゴレンジャー部隊を組みました。さらに、夏休みのイベントを一緒に仕掛けたあたりから教育委員会に信用されるように。杉並区の教育ビジョン策定に関わり、その勢いで民間校長にというめぐり合わせです。その2年前には想定していなかったように、不断の行動(試行錯誤)を続ける中で関係を引き寄せ、ことを起こしていくものだと思ってください。大事なので、もう一度言いますね。どこかにあるものから選ぶのではないんです。

53 藤原さんが尊敬している人を教えてください。

 たくさんいますが、今、一番生きがいいのはG1サミットの40代、50代前後の起業家たちで、非常に勉強になります。http://g1summit.com 最近会った人物では、キンコンの西野さんは、面白い男だなと思いました。今後の動きに注目です。http://toyokeizai.net/articles/-/156340

54 校長を経験して得たことの中で、1番価値があると思うことは何ですか?

 ノンプロフィット組織でも、リクルート流のマネジメントが通用することを証明したつもりです。

55 三歩目を踏み出すとき、何を決め手に踏み出そうと思ったんですか?

 はい、これは、勢いですね(爆笑)。

56 派遣営業という仕事をしていて、キャリアアップのための転職と逃げの違いがわからなくなってしまいました。なにか違いを明確にするものはありますか?

 これは、本人にしかわからないでしょう。

57 1/100は、社会人の価値としてですか?趣味の範囲でもその時間をかけられるようなものの場合、それも考えられるのでしょうか?

 はい、クレジット(他者から与えられる信任の総量)は「信頼」と「共感」の関数だと言いました。その枝葉の中に、あるいは主軸に、趣味的なものがあってもいいし、ボランティアが高じて長年続けていたら大きな山に育っちゃったというのもアリです。ライフネット生命を起業した出口さんは著作もある歴史家ですし、岩瀬くんはピアニストでもあります。教養や芸術の才能は人間の幅を感じさせますね。また、私が応援しているAEFA(アジア教育友好協会)の谷川代表は元丸紅のバリバリのビジネスマンでしたが、奥様の急逝を機に一念発起し、60代からラオスとベトナムを中心にアジアの僻地に日本人のお金で学校を建てるプロジェクトを続け、ライフワークとしています。現在73歳。バリバリです。

58 リクルートを卒業した後、公立中の教師になりたいと思っています。リクルートでこれだけは経験しておいた方が良いということがあれば教えてください。

 教員の資格を持っていない場合は、民間校長を募集している自治体は限られます。また、民間校長の半分以上が失敗している現実もあり、教育委員会が積極的なわけではありません。東京都などは、民間校長が今いないんじゃあないかな。なぜ失敗するのか? 私企業で成功しない人が、学校のマネジメントで成功することはないからです。営業マンとしてダメだった人が、児童生徒の前に立つ教員になるケースでも同じことのようです。売り上げ目標とか利益という明確な基準がない分、学校経営の方がより難易度が高いと感じます。どちらにせよ、飛び込むのであれば、何か「芸」を磨いておいたほうがいいでしょうね。部活の指導ができるとか、数学をとてもわかりやすく教えられるとか。一芸持っていないと、教員仲間がリスペクトしてくれないでしょうから。リクルート出身という名刺だけでは児童生徒もわからないし保護者も疑います。教員はなおさら受け入れにくいでしょう。学校での仕事は一種の「技芸」だと思ってください。

59 希少性という意味では、やはり結果的に脱会社員を目指すべきですよね!

 そうとは限りません。希少性レベルを組織にいながら磨く手もあります。あの時給の数直線で、平均より右側のエクスパートからプロの領域にまで希少性があるのに、サラリーマンや公務員に留まれば、逆に、自分自身のイニシャチブで仕事を動かせる可能性が高くなるでしょう。希少性の魅力で人を引き寄せることで、仕事を作る上でのリーダーシップが握れるということです。

60 1歩目で時間を使い、2歩目が中々踏み出せない場合は、どう考えればいいでしょうか。

 一歩目に20年かけてもいいし、二歩目までに40年かけてもまだ60代でしょう。そこから後30年かけて三角形を築いていくのもいいんじゃあないでしょうか。

61 3つの軸を決めるための判断軸のアドバイスを伺いたいです!

 スイマセン、これまでの質問で散々応えました。あとは、本を読んでコツを学んでください。ただし、正解が占いのお告げのように言い渡されるとは思わないでくださいね。三角形は、あくまで自分自身の情報編集力で作り出していくものですから。

62 3歩目のヒントや方向性は、どのように見つけ出すのでしょうか?

 これも、散々応えましたね。前の質問に対する応え(答えとは言いません。正解じゃないんで)を覗いてみてください。宜しくお願いします!

63 一歩目はしっかり確立しましたが、二歩目が、いまいちな場合再度二歩目を踏み直しても良いのでしょうか?

 あ、もちろんです。二歩目にも試行錯誤があっていいし、その間のさまざまなチャレンジに10年かかったっていいんです。例を挙げておきましょう。ツアコンの仕事を20代で10年間やってマスターした人がいたとします。おじいちゃん、おばあちゃんを観光地に案内するのは飽きちゃったんですね。それで、30代から自分のうちは昔から犬を飼っていて子供の頃から犬好きだったことを思い出し、犬関係の仕事に就こうとします(トリマーとか、訓練士とか、ブリーダーとか)。これも10年かかってマスターレベルに達したら、「ツアコン」×「訓練士」はどんな仕事を生み出すことになるでしょうか? 「犬連れツアコン」なんていかがでしょう。独り身のおじいちゃん、おばあちゃんは犬と暮らすのが好きですが、たまに温泉に行きたくてもいけません。バスで飼い犬と一緒に連れて行ってくれるツアーだったら、少々高くても乗ってくるんじゃあないでしょうか。その後、ヘルパ−2級の資格を取り、40代で介護施設に勤め、50代には、ツアコン業務ができ、ドッグセラピーもできる、異色の施設長が誕生するかもしれません。このように「お笑い」×「ツアコン」とか、「お笑い」×「美容師」とか、掛け算で新しい職業上の価値を生み出して「希少性」を高めればいいんです。グローバルで勝負せずとも、佐渡島に一人、淡路島に一人というようにローカルでただ一人であれば、仕事を失うことはないでしょう。キャリアというのは、「掛け算の美学」なのです。

タイトル[リクルートの研修会にて]の書籍化を!
記事No3476
投稿日: 2017/02/23(Thu) 22:18
投稿者学浩
>  リクルートの研修会で、スマホから発信された質問に全て答えてみようと思います。
>  かなり、無謀ですが・・・(笑)。

面白い内容ですね。これ、書籍化できるのではないでしょうか?

今、NHKクローズアップ現代+を見ています。明日は、村上春樹さん
の新書の発売らしいですね。そういえば、村上春樹さんの著書に
「村上さんのところ」では、村上さんが相談を受けて、名言・
名回答をされています。 その線で、今回の回答集はいけるのでは?

先週の17日に発行された月刊社会教育3月号に原稿を書きました。
わずか4500文字、原稿料4500円(笑)。国土社発行

【特集】 主権者の学びを創る──地域と学校
◇かがり火 地域と学校に、信頼と共同を  細金恒男
◇主権者を育てる高校生の学校づくりと地域づくり  宮下与兵衛
◇「学校を核とした地域づくり」の今日的課題  荒井文昭
・北海道道東で進む学校統廃合の動向と教育の課題  廣田健  
・地域と連携した被災地支援によって育む主体性  菅沼節子 
・〈ルポ〉地域と学校を結ぶ島根県邑南町の公民館  田所祐史
・学校支援から地域支援へ  前田学浩

150人のチーム藤原の最後方でなんとか、ついていきたいと
思います。

タイトルRe: [リクルートの研修会にて]の書籍化を!
記事No3477
投稿日: 2017/02/23(Thu) 22:36
投稿者松井の母
> >  リクルートの研修会で、スマホから発信された質問に全て答えてみようと思います。
> >  かなり、無謀ですが・・・(笑)。
>
昨日の夜から今日、2日間ですべての質問に答えているカズさん、
やっぱりすごい。
パワーがひしひしと伝わってきます。
投稿時間が残っているのもよのなかフォーラムの良さですね。

チーム藤原の近所のおばちゃんとしても
何だか自慢したい気分になっています。

タイトルRe: [リクルートの研修会にて]の書籍化を!
記事No3478
投稿日: 2017/02/25(Sat) 20:53
投稿者57歳の坊主の若者
> >  リクルートの研修会で、スマホから発信された質問に全て答えてみようと思います。
> >  かなり、無謀ですが・・・(笑)。

ありがとうございます。トッテモトッテモ楽しんで読ませていただきました。一条高校のよのなか科がしばらくないので寂しかったのですが、寂しさが吹っ飛びました。

今日は、幼児教育を始めた女性と1時間ぐらいの会話のつもりが5時間にもおよび、よくもまぁ、スタバでコーヒー2杯で5時間も会話できたものです。興味をもてば、どんどん夢がひろがります。

これからも、藤原チルドレンの一派として面白い仕掛けを企みたいと思います。