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タイトル自由からの逃走
記事No3829
投稿日: 2017/09/24(Sun) 07:11
投稿者USA
エーリッヒ・フロム『自由からの逃走』日高六郎/訳(東京創元社)

おすすめです。難しい内容の本ですが、本当に一読する価値があると思います。

現在の日本は有史以来、初めて「自由」に対する姿勢が問われている気がします。
明治維新までの封建社会、画一的な教育に基づく経済成長。
日本では今まで帰属する社会や組織、あるいは目標があったから「自由」を意識することはなかったと思います。
しかし核家族化、経済成長の鈍化等、様々な理由で帰属する社会や明確な目標がなくなり、その結果個人個人が自由に自分の活きる道を模索し始めました。

「自由からの逃走」では、人は孤独には耐えられないとあります。
だからこそ今の日本では自由にはなりつつもその孤独に耐えられず、SNSなどでの繋がりを求め、自由からの逃走を図っているのかもしれません。
そのような繋がりは大事ですし、今後もますます拡大していくと思います。しかしどのように他者と関わりを持つかはそれぞれが意識しないと危険な側面もあります。なぜなら他者の考えや意見が恰も正しいものだと思い込んだり、事実でないことも事実だと判断してしまう可能性があるからです。

この本は多くの示唆を与えてくれます。