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タイトル卒業式
記事No4045
投稿日: 2018/03/02(Fri) 18:45
投稿者ノリ
卒業式のニュースを見ました。学生服を着たカズ先生、素敵でした。先生と一緒に入学した3年生には想いがあるのではないでしょうか。そんな3年生に卒業証書を授与するのはひとしおでしょうね。カズ先生もこの春、一条高校を卒業されるのですね。私からも言わせてください。ボンボヤージュ!

タイトルRe: 卒業式
記事No4047
投稿日: 2018/03/02(Fri) 22:50
投稿者カズ

 奈良テレビでの一条高校卒業式の放送は、こちらで観られます。
 https://www.youtube.com/watch?v=O0nGeuvGFqE&feature=youtu.be

タイトル祝卒業 viva教育
記事No4049
投稿日: 2018/03/03(Sat) 00:01
投稿者ようへい
藤原校長先生。

卒業式お疲れ様でした。
奈良市在住のようへいです。

先生の残り少ない奈良ライフに臨んで
奈良県民が感じている奈良について語りたいと思います。

奈良県は、大仏頼みの観光業と先人が残してくれた寺社仏閣が有名ですが、実は、教育の面から眺めてみると面白い県でもあります。

東大進学率2位、京大進学率1位(合格者数も1位)ちなみに同志社大学合格者数も1位と日本でも間違いなくトップクラスの学力(情報処理力)は、素晴らしい県にも関わらず、学力テストの平均は全国平均以下の県なのです。

奈良県民を長くし、私の生きる業界にいると非常に理解できるのですが、
奈良県の教育は、ボトムのレベルが著しく低いと感じます。
そしてそのような状況は、残念ながら継代されていくケースが多いように思います。

私は、現在、教育とはあまり関係ない仕事を生業としています。
しかし、家庭環境によって十分な教育を受けられない子供を見ると
何とかしなければと思うのです。
子供自身に罪は無く、可能性の塊にしか見えないからです。

近未来において、日本は高齢化の加速、労働人口の急速な減少、等非常に厳しい局面を迎えます。
この局面を乗り切るために、私なりに考えついた答えは
教育でした。

いくら国が道路や建物など箱モノに予算をつぎ込んでも一時的な建設業の潤いがある程度で、その後維持費に負のお金がどんどん消えていきます。

しかし、10年後に仕事を得られるように今の子供を教育できれば、より多くの富を生み出せると思います。

情報編集力が10年後の仕事に非常に大切であることは、先生の書籍からも世の中の変化からも間違いない真実でしょう。

ただ、奈良県には、まだまだ情報編集力の基礎となる情報処理力さえもままならない子供が沢山います。

だから私は、生まれ育った奈良ローカルで一人でも多くの子供に情報編集力の礎となる処理力を育てる教育を提供できるよう支援していきたいと思うのです。

心荒んだ子供の心には、綺麗なだけの建前は響きにくく、
先生のような教育界以外でも組織をマネージメントし、実践を経験したものの言霊が刺さると感じています。

理論だけでは、人は素直に耳を傾けてくれません。
行動したものの言葉には、説得力があります。

よのなか科の存在を奇跡的に先生の一条高校在学中に知れ、参加できた幸運に感謝しています。

先生が奈良の地を離れる事は、残念ではありますが、頂いたものを胸に抱きながら奈良ローカルで行動していきたいと思います。

最後のよのなか科@一条高校 心より楽しみにしております。

本日は卒業おめでとうございます。


タイトル過去へのプライドより、未来へのプライドを
記事No4050
投稿日: 2018/03/03(Sat) 08:44
投稿者カズ
 はい、ありがとうございます。

> 東大進学率2位、京大進学率1位(合格者数も1位)ちなみに同志社大学合格者数も1位と日本でも間違いなくトップクラスの学力(情報処理力)は、素晴らしい県にも関わらず、学力テストの平均は全国平均以下の県なのです。

 これは、東大寺学園と西大和学園のおかげでしょう(笑)。
 小学校の通塾率がナンバーワンで、ちょっと豊かな家庭では、子供をいち早く私立に逃がそうとします。その東大寺学園と西大和学園では、大阪からの子が半分以上を占めているんですけどね。したがって、たしかに東大と京大の進学率は、奈良の学力基盤を表してはいませんよね。

 私自身が2年住んで生活した結果としての「奈良論」は、「日経グローカル」の第11回(2月発売)に記しました。
 ここでは、その一部を抜き出してみますね(全文ではありません)。正直、惜しい!&もったいない!・・・という感想を持ちました。

**********

 奈良という都市の特徴をどう捉えたかについて書く。その可能性と限界についてである。2つの特徴について指摘しようと思う。「国際性」と「大仏主義」についてだ。

 平城京は1300年前の人々が暮らした最初の本格的な都市だったから、奈良には日本の根っこがある。よく知られているように、平安京(京都市)との違いは圧倒的に国際的であったことだ。大宝律令を定めたチームの過半数は渡来人だった。

 私は地下にある近鉄奈良駅の真上、待ち合わせ場所として有名な「行基像」近くの一戸建てに住んでいる。東京であれば、渋谷の「ハチ公」前に住んでいるようなものだ。2016年3月に引っ越してきた直後は中国人の爆買いを目撃することになった。この人たちをもっと増やせば、消費が増えて奈良が活性化するのだろうか、とふと思う。無理ではないか。よく観察してみると、多くは観光バスで来てコンビニで立ち食いし、大仏を見てから、奈良公園の鹿に餌をやっている姿を土産代わりに自撮りして帰ってしまう。鹿せんべい150円だけを消費して、泊まらずに京都に帰っていく姿も散見される。

 宿泊施設が足りないことも含めて、奈良にはお金持ちにお金を使わせる装置がない。祇園の例を挙げるまでもなく、京都との違いはここにある。国宝の数は奈良の方が多いのに、観光客数も観光収入も圧倒的に劣勢だ。
 
 先日、フェラーリのイベントがあり世界中の金持ちが愛車を持ち寄って京都から奈良を走り抜けた。100台以上のフェラーリが若草山を登り麓のレストランでランチを食べたのだが、ろくにお金を使わせていない。本当の金持ちは1日宿泊させるだけで1500万円も使う余裕があると言われる。100人なら15億円分のお財布があったはずなのに、鹿せんべいだけなら1万5000円で終わってしまう。もったいない!

 奈良に国際性があるとは言ってもハイエンドを攻め切れていないのだ。京都がローマなら奈良はギリシャだ。その価値を欧米のエスタブリッシュメントに伝えるためには、超高級ホテルの誘致を始め、お金を使わせる仕掛けが大事になる。

 一方、世界中から観光客を集客する装置について考えてみる。法隆寺、薬師寺も国内では馴染み深いが、やはり東大寺の大仏と奈良公園の鹿の魅力にはかなわない。法隆寺は世界最古の木造建築として有名だが、古いだけならピラミッドや万里の長城がはるかに先輩である。
 私自身のスローガンは、奈良と言えば「鹿に大仏、一条高校」。もうすぐ奈良の三大観光資源に一条高校が食い込むだろう。

 気になるのは、奈良の人々はギリシャのように、昔開発された観光資源で食っていて、それ以外の産業と言えば、柿の葉寿司と奈良漬けくらいになってしまうことだ。京都とのもう1つの違いもそこにある。京都からは京セラやニンテンドーのようなイノベーターが何社も生まれたが、奈良には工作機械のDMG森精機とアウトドア用品製造販売のモンベルくらいしかない。しかも森精機は本社を名古屋に移してしまったしモンベルも大阪だ。

 ベンチャー精神豊かだった平城京平城京の昔には日本は辺境の地(フロンティア)だったから、ベンチャー起業家のような人材がゴロゴロ現れた。中でも稀代のプロデューサーぶりを発揮したのは藤原不比等だろう。法律を整備し、都市をデザインし、歴史を編んで国づくりの基盤を固めた。そして聖武天皇の代に大仏の建立が行われ、以後1300年間に渡って人々を惹きつけ続けている。

 勘違いしてはいけないのは、観光客が集まるのは自治体が開発した観光資源に引き寄せられているのではなく、1300年前の仕掛け人の恩恵だということだ。にもかかわらず、奈良の住民は人々が来るのは当たり前のように考えているようだ。あまり仕掛けないし、新しいことが起こってもとりあえず眺めておこうとする。
 大阪と京都が動いてからやっと重い腰をあげるのだ。これを私は「大仏主義」と呼んでいる。奈良は江戸時代は天領だったし、京都同様、戦災で焼けなかったこともあって、資産が継承されたことも影響しているだろう。預金高やベンツとピアノの保有率が全国ナンバーワンの時期もあったし、最近でも、ダイヤモンド社が調べたシニア世代の資産運用に関わる金融知識でナンバーワンだったのには驚いた。

 そんな奈良の最大の課題は「過去へのプライド」が重すぎて「未来へのプライド」が立ち上がりにくいこと。
 「大仏よ、立ち上がれ!」と掛け声をかけたいくらいだ(爆笑)。

 だから、一条高校の生徒には卒業式で、再びフロンティア精神を蘇らせて「過去へのプライドより未来へのプライドを」というメッセージを贈った。