[リストへもどる]
一括表示
タイトルオールド・テロリスト
記事No4167
投稿日: 2018/05/07(Mon) 22:32
投稿者USA
『オールド・テロリスト』(文藝春秋)村上龍

常人では思いもつかないストーリー構成、怖いまでの情景描写。
ありえない話だと思いつつ、どこかで現実でも起こりうるのではないかという絶妙なバランスがこの小説の最大の魅力だと思います。
小説がわざとらしくならないようバランスを保つために著者はおそらく相当な準備をしてこの小説を作り上げたのだと察します。
著者は登場人物を通して、現代社会に対する怒り、悲しみ、そして希望を読者に提言したいのではないのでしょうか。

『本を読む人だけが手にするもの』(日本実業出版社 藤原和博)の推薦本50冊のうち20冊目の書評

タイトルRe: オールド・テロリスト
記事No4168
投稿日: 2018/05/08(Tue) 07:05
投稿者カズ

 村上龍さんとは『13歳のハローワーク』の時に出会い、良い本なんだけど、文章量が多いので普通の小・中学生にはなかなか読めないことを指摘。そこで、掲載されている514の職業を一目で見ることができる目次代わりの地図を作りましょうと提案。

 和田中の二代目民間校長になった代田昭久くん(現・飯田市教育長)にディレクションを頼んで完成したのが、幻冬舎のオンラインでロングセラーとなっている「13歳のハローワークマップ」です。https://www.13hw.com/map/shopping.html

 その頃直接聞いたのですが、村上龍さんの小説の書き方は、すべてを調べ終えてから書き始めるのではなく、なんと、テーマとプロットをある程度決めたら、書きながら主人公にその世界を自由に歩き回らせ、その都度学んでいくようにするスタイルを採るのだということでした。
 主人公や主要な脇役を自分(著者)のアバターにして、主人公だったらどういう行動をとるだろうとロープレしながらその世界の深くに入っていくのだ、と。

 「北朝鮮が日本に侵略しようとしたら、どこから攻めるか」をテーマに描いた『半島を出よ』も、そんな風に描かれた大作だったそうです。

タイトルRe^2: オールド・テロリスト
記事No4169
投稿日: 2018/05/08(Tue) 18:13
投稿者USA
>  主人公や主要な脇役を自分(著者)のアバターにして、主人公だったらどういう行動をとるだろうとロープレしながらその世界の深くに入っていくのだ、と。

なるほど、勉強になります。
そもそもこんなすごいストーリーを思い描くことがどうやったら可能なのかと読み進めながらずっと謎だったのですが、少しその謎が解けた気がします。