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タイトル東京プリズン
記事No4201
投稿日: 2018/05/26(Sat) 01:37
投稿者USA
『東京プリズン』(河出書房新社)赤坂真理

正直、ストーリーが理解できず終始頭の中が混乱しているような状態でした。
主人公なのか、はたまた違う何者かが夢と現実の間を行ったり来たりするので、途中からいったい何の話をしてるのか全く追いつけなくなりました。
しかしそれがこの小説なのだと思います。なぜなら夢と現実の往来を通し、主人公と何者かが同化することで「大君」を知ることになるからです。
また「近現代史に触れることは暗黙のタブーであり、学ぶ前にカリキュラムが意図的に時間切れになるよう仕組まれている」という視点は目から鱗で新鮮な視点でした。

『本を読む人だけが手にするもの』(日本実業出版社 藤原和博)の推薦本50冊のうち24冊目の書評

タイトルRe: 東京プリズン
記事No4202
投稿日: 2018/05/26(Sat) 06:46
投稿者カズ
> 『東京プリズン』(河出書房新社)赤坂真理

 天皇の戦争責任という日本社会のタブーに、全く新しい視点から切り込んだ作品です。
 著者自身が経験したことなのかな、と思う部分もあるのですが、たしか、アメリカの高校で主人公は「天皇には戦争責任があるか、ないか」をディベートする必要に迫られるんでしたよね?

タイトルRe^2: 東京プリズン
記事No4203
投稿日: 2018/05/26(Sat) 10:52
投稿者USA
>  著者自身が経験したことなのかな、と思う部分もあるのですが、たしか、アメリカの高校で主人公は「天皇には戦争責任があるか、ないか」をディベートする必要に迫られるんでしたよね?

主人公はアメリカでの進級をかけて「天皇に戦争責任がある」という立場でディベートを迫られます。
主人公が英語の「I」で語り始めるとき、その主体が「私」なのか「天皇」なのか「英霊」なのか「ヘラジカ」なのか、主人公は夢と現実を行き来しているうちに混乱し自分でも整理がつかなくなっています。同時に主人公はそれら全てと意識の中で同化しているので時に「天皇」として聴衆に語りかけます。

本当に不思議な小説でした。こんな小説は初めてです。