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タイトル新・観光立国論
記事No4347
投稿日: 2018/08/09(Thu) 23:04
投稿者USA
『新・観光立国論』(東洋経済)デービッド・アトキンソン

著者はゴールドマンサックスで活躍された元アナリストで、現在は文化財等の補修を行う小西美術工藝社の代表者です。
元アナリストだけあってその分析たるや実に論理的で、それゆえに我々日本人にとってはかなり厳しく辛辣な意見となっております。読んでいて途中でなんだか怒られているかのような錯覚に陥りました。もしこの方が自分の上司なら理詰めでガンガン攻められ耐えられないだろうな、とよくわからないことを想像したりしました。
しかしそれもこれも著者は日本が観光立国になりうる可能性をどこまでも信じているからこその指摘だということが本著を読み進めるうちにわかります。さて皆さんはこの本の指摘を愛のムチと思えるでしょうか?
おそらく本著で指摘されていることを実施できれば日本は観光立国になり得ると思います。しかし同時に僕個人の意見を述べさせていただくとすれば、外国人観光客が増えれば増えるほど日本人観光客は反比例するのではないかということです。
僕は大阪に住んでいますが心斎橋などいわゆる「ミナミ」にはほとんど足を運ばなくなりました。あまりにも外国人観光客が多すぎて行く気が起きないのです。京都にしてもそうで清水寺などメジャーな観光地にもほとんど行かなくなりました。それよりも山科の毘沙門堂などあまりメジャーでなくても素晴らしい場所を探し出来るだけ観光客が少ない穴場にいくようにしています。
観光に関してはどのような施策をとるにして一長一短があると思います。


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