よのなかフォーラム
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タイトル 興味深いコラムその2
投稿日: 2018/04/19(Thu) 21:57
投稿者ようへい

藤原先生

奈良市在住の ようへい です。

このフォーラムへの投稿回数もマイケルジョーダンの背番号と同じ数になりました。

前回の翻訳家の友人の興味深いコラムがまたアップされていたので、シェアさせてください。



以下原文のまま転載

「会議からルー大柴を追い出そう」

「我が社のレガシーとリソースのブラッシュアップを行うとともに、スケールメリットを活用しながら多方面からの情報をアグリゲートし、ドラスティックな改革を行い、ゼロベースで新たなチャレンジを行いながら、新しいワンストップ・サービスのローンチを行う。つまり社内でシナジーを生み出す。それが我が社のコンセンサスであり、ストラテジーであり、その結果にコミットしていくことが、インセンティブにもつながっていく。もちろん、デッドラインをきっちり守っていくことがクリティカルである。それを踏まえて、ぜひみなさんのアサーティブな意見を聞かせていただきたい。」

たとえば、こんな会議があったとします。会社の偉い人が言ったであろう上の長い文章を要約すると、「何も言っていないのと同じ」ということになるかと思います。

聞いたところ、深い意味がありそうな感じがするが、具体性はまったくない。そういう言葉はたくさんあります。そういう言葉を重ねれば重ねるほど、相手に何も伝わらなくなっていくと思うのですが、世の中にはそういう言葉を使うのが大好きな人もいます。

そういう言葉を使った方が頭が良さそうに見える。インテリっぽく見える。横文字が多いので、英語ができそうにも見える。

本当に英語ができる人で「コミットする」とか言っている人は一人も見たことがありませんが、TOEICなどの資格の勉強をして英語力を証明しなくても、「ローンチ」とか言うだけで良いのなら、その方が楽です。

「エビデンスを見せてよ。」
「チャレンジングな日々でしたが、良い経験になりました。」
「今日という日がマイルストーンになる気がします。」

「アサーティブな意見を聞かせて」的なものの滑稽さを見抜いている人よりも、そこに何となくカリスマを感じてしまう人の方が、いつだって多数派なのです。「リソース」「ドラスティック」などと言い合いながらわかり合っている自分たちは、庶民とは違うエリートなんだという選民意識を感じることもできるのかもしれません。

以前に投稿した「アラン・ソーカル」のように、難解な言葉の欺瞞を見抜いている人など、全体の5パーセント以下で、95パーセントは難解な言葉を使う教祖に従う信者だということは知っていても、それでも「アグリゲート」とか言っている自分を想像すると、寒気がします。中身のないことを難しく言うよりも、難しいけど大事なことをわかりやすく言う方が、ずっと大変だということを知っているからです。

相手が知らない言葉を使えば、相手より優位に立ちやすいのでしょう。結果として、たくさん横文字を使っている人が、会議で主導権を握れたりすることもあるのでしょう。周りは「わかっているふり」をしなければなりませんから。ただ、中身のないことを難しく言っている人が主導する会議からは、何も生み出されないとは思います。本当は、相手より優位に立つことよりも、相手にどれだけのことを伝えられるかを優先すれば、わかりやすい言葉になるはずなのです。

ただ、個人的には「リスペクト」だけは許して欲しいと思います。後輩や部下が深々と頭を下げている前を、先輩や上司が一瞥もせずに通り過ぎていくような「尊敬」関係と、個人どうしの「リスペクト」の関係性とは、まったく別物だと思うからです。

前回の投稿で書いたCIA文書の要旨をまとめれば、「素早い決断をさせない」「何が本当に大切なのかをわからなくさせる」「正しい優先順位を判断できないようにする」「意味のないことに時間をかけさせる」といったことになると思うのですが、その中に「具体的でわかりやすい言葉を使わない」という話もありました。会議や文書の中で、何となくインテリっぽい言葉よりも、中身のあるわかりやすい言葉が好まれるようになる頃には、あるいは単純に自分のルー大柴っぽさを客観的に見ることができるようになる頃には、日本の労働生産性は向上しているのではないかと思います。


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